top of page

 

diptych/ Oiwakecho Shiga

店名のdiptychとは、古代ローマの二つ折りの書字板や二連祭壇画などを指す単語であるが、サロンのテーマである「二面性」を表す言葉として引用している。クライアントの要望が「ミュージアム」と「アトリエ」をモチーフにした空間づくりであった事から絵によってサロンのテーマを表現しようと試みた。空間構成は、ファサードガラス面に対して平行に大きな垂壁を設け、それを境に外側を導入部分となる「ミュージアム」、内側をスタイリングスペースである「アトリエ」とする事を提案。ファサードのガラス越しにミュージアムの壁とアトリエの足下が見える構成。ミュージアムにヘアモデル(動物)の絵を飾り、その真裏にあたる位置にスタイリングミラーを配置。外から見た時に、スタイリング中のクライアントの足下と絵が重なり、あたかも動物達がスタイリングされている様に見える仕組みにした。動物達の絵は完成された絵の様に飾られているが、人が後ろに座った途端、作品の課程を見せられているように見えてくる。「ミュージアム」と「アトリエ」、作品の「課程」と「完成」という二面性が、クライアントが決まった位置に座る事で表現される。

diptych 01
diptych 00
diptych 02
diptych 03
diptych 04
diptych 05
bottom of page